オルグ
竹内 彩帆
労働政治研究事業部
オルグ
常勤
多様である「ひと」が集まる場においてどのように対話を重ねお互いを活かしあうことで大きな力を生み出し「よりよいくらし」「よりよいしごと」「よりよく生きる」を実現していけるか
1990年 三重県生まれ
大学浪人時代に予備校講師による草の根国際協力活動に興味を持つ。学生時代は、カンボジアに訪問・滞在し、農村地域の小学校での文房具支援や、都市部の児童養護施設での長期ボランティアを実施。他方で国内の貧困問題にも目が向き、大阪・釜ヶ崎の炊き出しなどに参加する。「大学を卒業したら、カンボジアで雇用を創出することで現地の人の生活をサポートすることに寄与したい」と志すも、自分の無力感と生きにくさに振り回されながら国内を出られままま仕事を転々とし、いろんな人と出会い交わり傷つき傷つけながら、つまずいて転んで泣いて泣いて泣いて(とにかくいっぱい泣いたなぁ).....人生経験を積む。 (例:自分の自殺願望の正体が死者の近くに行けば解決すると考え納棺師になる。わかったことは、「人のためになにかしたい」と思ったとき、自分も相手も生きていないとダメなんだということ。海外にルーツをもつ移住労働者、特に外国人技能実習生にかかわる問題に関心を持ち、実習生の研修施設で日本語教師として指導。さまざまな人権侵害や労働問題にさらされる実習生への支援活動を行っている人びととかかわりを持つも、一日本語講師として自分ができることの小ささ・自分の非力さにぶつかる。など) そんな生き方をしている頃、フィリピンの貧困地域の子ども・女性を支援をする認定NPO法人アクセス(https://access-jp.org)に入職、農村地域の若者やお母さんが手作りしたフェアトレード商品の販売というビジネス視点で取り組む国際協力活動に従事。他方で、技能実習生の問題をはじめとした国内の社会問題・労働問題にも取り組みたいという気持ちが燻っていた時に、何年かにわたって興味を持っていた経労研の求人を発見、2020年7月コロナ禍入所。
【基本的な人間性】 「私には、力がない。」自分の周りの人たちの良さや能力が光って見え、「自分に何ができる」ということが言えないことが多いです。ただ唯一あると自覚するのは「私はそれが気に食わない」という敏感な不快センサーで、様々な行動の羅針盤となっています(人間関係や、場や組織へのコミットメント度合い、社会問題などへの興味関心に至るまで)。 「やりたい/好ましい」という正の推進力よりも、「やりたくない/不快だ」という負のものを避ける力(結果的に、他人からは「正の力で進んでいる」ように見える)で行動していることが多いように思います。 良くも悪くも我慢強くなく(我慢すると体調を壊す)、比較的「やめたい/逃げたい/避けたい」という発想になりやすい傾向にあります。それは自分の短所だと思っていますが、「我慢せずにやめたいと言う、そしてその理由を言う勇気がある」「できない・わからない/いやだ/助けてという言う力がある」 という風に自分のことを見てくれる人たちに出会うことで、自分の中にある大きな「不快」という負のエネルギーを、「いやならば変えてみよう」という正エネルギーに転換できれば自分のためにも人のためにも、何かできることがあるのではないか、と考えられるようになりました。 それでも、私一人の力はものすごく小さいものなので、「我慢がならない」という気持ちや課題をほかの人と共有して、「私には力ないけど一緒にやろう」とドボンと飛び込むことで、その場にいる人それぞれが持つ力を出し合い大きな力にしていけるような人間になりたい....というのが三十路を迎えての決意です。 我慢ができないので、転職歴がそこそこあり、人間関係は狭く短めです。そんな私でも「あなたがいてくれて、良かった」と思ってほしくて、とにかくできるだけ我慢をせずに、丁寧にコミュニケーションを取りながら関係を築いて人と共に生きていたい、というのが切実な本音です。 【ライフワーク】 大人になってから始めましたが、ギターを持って歌っています。以前は日本のフォークソングや歌謡曲、ポップスを弾き語っていましたが、今はもっぱらサンバやボサノバといったブラジル音楽が主。年に何回かライブもさせていただき、ブラジル音楽を通じた出会いを自分自身が楽しみつつ、今後は、楽しい渦に人をもっと巻き込んでいけるように精進していきたいです。「おばあちゃんになっても、ギターと一緒に全国行脚」が人生の最大の目標ですが、そんな目標を掲げていられるのは、THE ALFEEの3人が古希を迎えてなおステージを走り回っている姿を見て元気をもらえているからかもしれません。