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所員コラム 心がけていること (阿部 由佳)

経労研にお世話になり3年と少し、前職では大きな組織の傘下ではあったが、オープンショップ制の小さな単組で書記長を4年ほどしていた。その会社は私が入社した頃は正社員が多く、組合員も正社員のみだったが、年々非正規職員が増え人数比率が逆転した頃から過半数に達しない組合となった。毎日の仕事に追われ組合活動にさける時間も徐々に少なくなり、活動も少しずつ下火になっていた。


そんな中、会社の解散が突如決まった。組合活動が活発になるかと思いきやそんなこともなく、また上部団体からの説得もなくびっくりするぐらいあっけなく終わりを迎えた。会社の解散決定時、私は組合対象外だったため組合活動としての交渉などは何もしなかった。ただ解散に向けて目の前の仕事に忙殺されていた。しかし終わってから振り返るといち従業員として、また元組合員としてももっと何かできることがあったのではないかという思いが強くあり、今も折にふれ思い出す。


解散後元同僚と話しをすると、多くの人が私と同じようなことを思っていたことを知った。それから、「自分の思い、現状、情報などはなるべく言葉にして相手に伝える、共有する」ということを大切にするように心がけている。経労研では相手に伝えるための手段のひとつとして共同調査を行っていると私個人は考えており、言葉にすることから労働運動ははじまるのではないかと今は思っている。

管理員 阿部 由佳

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