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Int'lecowk 2023年10月号(通巻1134号)特集概要

国際経済労働研究所75周年記念企画

本号の特集は、国際経済労働研究所の2023年度総会で実施した75周年記念企画の収録である。当研究所の前身である関西労働調査会議が1948年に結成されてから75年を迎えたことを受け、2023年6月27日に都ホテル尼崎にて開催された。また、70年にわたり研究所および労働調査運動をけん引してきた板東慧が2022年度総会で会長を退任し、名誉顧問に就任したことも研究所の歴史における大きな節目といえる。この記念企画では、研究所や調査運動の歴史、そして板東の功績を振り返ると同時に、これからの調査運動について正会員をはじめ参加者の方々とともに考える機会となった。本特集では、この記念企画の内容を抜粋して紹介したい。


75周年記念企画は、古賀伸明会長の挨拶に始まり、上方講談協会・旭堂南亰(きょくどうなんきょう)氏による講談、労働調査運動の実践事例の紹介、第30回共同調査(ON・I・ON2)の「組合関与ベスト10」における上位3組織の顕彰で構成された。講談のタイトルは「板東慧と労働戦線統一」であり、旭堂南亰氏には臨場感あふれる語りを披露していただいた。本号の特集1では、この講談の台本の抜粋のほか、当日の写真などを紹介している。また、研究所の歴史と板東の経歴をまとめた年表も掲載しているので、あわせてご覧いただきたい。


顕彰は、ON・I・ON2の重要なコンセプトのひとつである「組合関与」が高い労働組合をたたえる目的で、4年に1度、総会の同日に実施している企画である。当研究所ではON・I・ON2のデータをもとに「組合関与ベスト10」としてランキングを算出し、4年ごとに更新をおこなっている。今回は、2018年度~2021年度にON・I・ON2に参加した組織を対象に算出し、上位3位となったトヨタ自動車労働組合、武田薬品労働組合、サッポロビール労働組合を顕彰した。各組織からは、組合関与につながったと考えられる具体的な取り組みや組合活動にたいする姿勢などについてのコメントをいただいたので、皆様の参考になれば幸いである。


それぞれの詳細については、特集の各ページをお読みいただきたい。

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