研究プロジェクト
働く者の声を政治に反映させる上で、労働組合による政治活動はこれまで重要な役割を果たしてきました。しかしながら、政治的な対立軸の複雑化や労働者の意識の多様化を背景に、従来型の選挙戦略が見直しを迫られるようになった今、労働組合の政治活動は大きな転換期を迎えています。この転換期の様相を一言で表したのが、本プロジェクトがその名称に掲げている「ポスト動員時代」です。
この「ポスト動員時代」に労働組合はどう対応すべきか――その答えは今なお模索の途上にあり、まずは多様な組合が対話を通じて悩みを共有し、アイデアを出し合うこと(組織間対話によるアイデア・シェアリング)が必要と思われました。そこで、国政に組織内候補を擁立している労働組合、および研究者が参画し、本研究プロジェクトを発足しました。
本研究プロジェクトは、2021年9月~2023年12月にかけて実施し、計8回の研究会を開催しました。各回の内容は以下の通りです。プロジェクトのまとめは、機関誌2024年5/6月号の特集として発表しました。