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【実施組織募集】D&I出張セミナートライアル

ダイバーシティ&インクルージョン について考えよう!

この度、ダイバーシティ&インクルージョンに関連する4種の出張セミナーのトライアル実施を行うこととし、参加組織を募集します。ご関心の重なる皆様はぜひお問い合わせください。

ダイバーシティ&インクルージョンに取り組むことは、企業や組織にとって当たり前の時代となってきましたが、実際、女性活躍推進などのジェンダー平等ですら、実現しているとは言い難い状況です。また、推進の目的も人口減少や生産性の低下を背景に、“様々な人の活躍”、“多様性のある組織こそイノベーションが生まれ、企業の業績につながる” といった文脈で説明されることがほとんどです。


しかし、そもそも活躍しているかどうかにかかわらず、一人ひとりの尊厳が当たり前に守られる組織や社会をつくっていくという視点も忘れてはいけないはずです。そうした観点もふまえたダイバーシティ&インクルージョンの実現に向け、労働組合を通じて何ができるのでしょうか。この4種類の出張セミナーでは、当研究所のメンバーが自身の研究や関心テーマについて話題提供を行います。後半の意見交換やグループディスカッションを通じ、現状の課題や今後の取り組みのあり方について、ともに考える機会にしたいと考えます。

テーマ1  | ジェンダー

話題提供 | 尾﨑 俊也

尾﨑研究員

(公社)国際経済労働研究所社会心理研究事業部 準研究員。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。主要論文に、尾﨑(2018)『男性性を理解する分析概念の探求――ヘゲモニックな男性性とサラリーマン研究を事例に』未来共生学, 5,225-244. 尾﨑(2018)『モダニティの社会学から接近するDV加害研究――個人化と男性性』現在の社会病理, 33, 41-53.がある。

 

A.ジェンダー入門
そもそも、なぜジェンダーが問題とされてきたのか、現実をジェンダー平等の方向へ変えなければならない理由はどこにあるのか整理します。
また会社や政府の論理ではなく、一人ひとりの組合員がより生きやすいと感じる社会実現のために私たちに何ができるのか、身近なジェンダー問題を事例にジェンダー学の基礎を学びます。

 講演(60分)
 ①“ジェンダー”とは何か
 ②ジェンダーと労働
 ③ジェンダーと家庭
 ディスカッションタイム(30分)
 職場で実際に現れるような現状を題材にした簡単な グループワークを行います。

B.男性学入門
ジェンダー学入門を男性の立場から聞いてみたいという方にお勧めします。男性の生活経験に依拠しながら男性にとってのジェンダーを考えます。男性たちの実践を変えていくことを目的としています。働くことや組合活動を男性ジェンダーの視点から話し合い、現実を変えていく可能性を皆さんと一緒に模索します。

 講演(60分)
 ①男性にとってのジェンダー
 ②男性たちと労働
 ③男らしさに起因する諸問題
 ディスカッションタイム(30分)
 講演の内容をふまえて、簡単なナラティヴ・アプローチに
 基づくグループワークを行います。

テーマ2  | セクシュアリティ

話題提供 | 鈴木文子

鈴木研究員

(公社)国際経済労働研究所社会心理研究事業部 研究員。博士(文学)(2023年3月大阪公立大学)。研究所では全国の労働組合が参加する第30回共同調査(ON・I・ON2)の分析や報告を担当し、労働組合の課題にも精通。主要論文に、鈴木・池上(2020)「カミングアウトによる態度変容―ジェンダー自尊心の調整効果―」心理学研究,91,235-245.がある。

 

C.【基礎編】セクシュアリティとは

セクシュアル・マイノリティに関する社会の現状に対し、社会心理学の立場から研究する中で、研究員自身がセクシュアル・マイノリティとして感じることなどお話します。基礎編として“LGBTQ”“SOGI”などの言葉について、またセクシュアリティにおいてマジョリティであることや、マイノリティであることはどういうことなのか、身近な話題をテーマにお話します。

 講演(60分)
 ①“LGBTQ”や“SOGI”とは何か
 ②セクシュアリティにおけるマジョリティ性とマイノリティ性(日常に起こる偏見や差別)
 ディスカッションタイム(30分)
 日常で感じる偏見や差別などを題材に、簡単な意見交換を行います。

D.【応用編】セクシュアリティをとりまく課題ー社会心理学の視点からー

なぜ偏見や差別が起こり、維持されてしまうのかについて、社会心理学の視点からお話します。さらに私たちはその現状にどう向き合っていけるのか、研究所や労働組合が一緒にどのようなアクションを起こしていけるのか、ディスカッションを通じて、皆さんと一緒に考える機会にしたいと思っています。※基礎編で扱う知識が共有されていることが前提となります。

 講演(60分)
 ①なぜ偏見や差別が維持されてしまうのか
 ②研究所と労働組合の取り組みについて
 ディスカッションタイム(30分)
 組合のイベントの場でのグランドルールを作ってみるなど、実際の取り組みにも生かせるワークを行います。

❖時間|各セミナー(90分)[話題提供60分+ディスカッションタイム30分]
❖費用|各セミナー33,000円※+天満橋(大阪)からの講師交通費 ※2024年度トライアル価格
❖講師|尾﨑俊也または鈴木文子

お申込み・お問い合わせは、下記または担当の研究員まで
申込みフォーム ※申込み多数の場合、受付を締め切らせていただくことがございます

公益社団法人国際経済労働研究所
〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14 大阪府立労働センター4階
TEL:06-6943-9490 ダイバーシティ&インクルージョン研究チーム
Email:diversity_inclusion「a」iewri.or.jp ※「a」をアットマークに変えてお送りください

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