研修
※本セミナーは、労働組合役員・委員・一般の組合員を対象としています。それ以外の参加者も想定されている場合は一度ご相談ください
ダイバーシティ&インクルージョンに取り組むことは、企業や組織にとって当たり前の時代となってきましたが、実際、女性活躍推進などのジェンダー平等ですら、実現しているとは言い難い状況です。また、推進の目的も人口減少や生産性の低下を背景に、“様々な人の活躍”、“多様性のある組織こそイノベーションが生まれ、企業の業績につながる” といった文脈で説明されることがほとんどです。
※ダイバーシティには、性別、人種、セクシュアリティ、障害の有無、など様々な側面があります。本セミナーはまずはジェンダー・セクシュアリティにテーマを絞り、2024年度のトライアル期間を経て2025年度から本格始動を開始しました(共同調査に向けて準備中)
昨年度参加者のコメント
・他のメンバーと悩みを共有し、新たな気付きを得ることができ、非常に有意義に感じた
・普段自分が何気なく使っている言葉に無意識のバイアスが含まれている可能性や、過度な配慮がかえって差別につながる恐れがあることを実感しました
セミナープログラム
以下、A~Cから選択ください。1講座から申し込み可能です。
A.ジェンダーとは
“ジェンダー”とは何か。なぜジェンダーが問題とされ、ジェンダー平等の実現が必要なのか。身近な話題を事例にジェンダー学の基礎を学びます。
B.セクシュアリティとは
“LGBTQ”や“SOGI”など人の“セクシュアリティ”とは何か。セクシュアリティをとりまく現状の問題などを身近な話題をテーマにしながら学びます。
時間:各セミナー 90分 (話題提供60分+ワーク30分) 費用:各セミナー 88,000円(税込)+講師交通費(大阪〈天満橋駅〉起点) |
C.労働組合の”コンシャスルート”を考える
ジェンダーとセクシュアリティの問題は地続きの問題ですが、それらは“別もの”と思われがちです。また、「そんなつもりじゃなかった」「平等に扱ったつもり」と言いつつ「差別」や「抑圧」をしてしまっている平等の“ツモリズム”も日常にはあふれています。応用編では、こうした問題について社会心理学の視点から学びながら、解決に向けたコンシャスルート(Conscious+Route、自覚しながらより良い方向へ進んでいく)を共に考えていきます。
時間:120分 (話題提供70分+ワーク50分) 費用:110,000円(税込)+講師交通費(大阪〈天満橋駅〉起点) |
※ジェンダーに関して「男性学」のセミナーもこれまでに実施しております。上記内容以外に、ネットワーク研究者(各分野の専門家)をご紹介することも可能ですので、セミナーにご関心がある場合はお問い合わせください。
(公社)国際経済労働研究所社会心理研究事業部 研究員
博士(文学)(大阪公立大学)
主要論文:鈴木・池上(2020)「カミングアウトによる態度変容―ジェンダー自尊心の調整効果―」心理学研究,91,235-245.など