活動レポート
第52回共同調査「労働組合組織と活動と機能」は、労働組合の組織構造やさまざまな活動をデータベース化し、意識調査と結びつけて分析を行い、組合に対する関与意識への効果をみんなで明らかにしようという取り組みです。今年、第1弾となる報告書を発行し、この調査結果の解釈についての議論や、参加組織のみなさんとの情報交換をおこなう場として、2回にわたって意見交換会を開催しました。
第1回の意見交換会(11/26)では、「フェイス」「教育」の領域を取り上げました。(開催報告はこちら)
第2回となる意見交換会は、2024年12月26日に東京・アイオス五反田で開催し、「情報宣伝」「組織内活動」の領域に焦点を当てて議論をおこないました。現地・オンラインあわせて59名もの参加があり、懇親会も含め大変盛り上がりました。
「情報宣伝」では、労組が発行する刊行物やビラ、HP、SNSなどが組合関与に影響するのかどうかについて結果とその解釈が示されました。参加者から「機関誌の半分以上は組合員からの投稿を掲載している」「機関誌のあり方を組織内で議論しており、そのなかで、(機関誌の本質的要素ではないものの代表例である)クロスワードパズルを減らしていくことも検討している」といった具体的な取り組みも共有されるなど、積極的に意見交換が行われました。
「組織内活動」は、職場集会や世話役活動、イベント・レク、調査活動、健康や家庭の問題に関する取り組み、リモートワーク等コロナ禍でより進んだ取り組みまで、網羅的に調査しています。運営の主体や開催方法、活動への参加者、予算のかけ方(人的/金銭的な投資)などによって結果にどのような違いがあるのか、解釈とともに示されました。意見交換では、とくにジェンダーの観点で議論が進み、女性組合役員のなり手を増やし長く続けていくために求められる取り組みや、多くの組合員が活動に参加しやすい方法や内容について事例が共有されました。
分析の切り口への提案なども寄せられ、調査を皆でアップデートしていこうとする雰囲気が感じられました。最後には、参加者から「知りたいことを明らかにするために、参加組織数を増やしていきたい」という発言があり、本共同調査の今後の展開にも期待が膨らみます。
第52回共同調査は、第2弾として新しく「労使関係」「社会的活動」「政治・政策」の領域も展開していきます。引き続き、ともに調査運動を進めていきましょう!
※第52回共同調査についてはこちらをご参照ください。